N88BASICがWindows10でも動いた!
(1)N88BASICがWindows10でも動いた!
27年前にPC-9801上で作成したBASICプログラムを、Windows10にインストールした「N88互換BASIC for Windows95」で実行したら、うまく動作した。
PC-9801で動かした時のもの
(三角関数を利用して花びらのような模様を描く短いプログラム)
(2)古いフロッピーディスクの整理
古いメディアである3.5インチのフロッピーディスクの整理をしているが、Windows(MS-DOS)環境では読めないPC-9801用のN88-日本語DISK BASIC(86)でフォーマットされた1.2MBのフロッピーディスクが出てきた。
何とかして読み取りたい!
以下3点は家の中で保管してあり、PC-9801本体があれば、読み取り可能だ。
①N88-日本語DISK BASIC(86)のフロッピーディスク
②MS-DOS Ver5.0Aのフロッピーディスク
③三菱製ブラウン管モニターXC-1498C2
中古でPC-9801DX/U2を入手。
(メモリは標準の640KBのみ、フロッピーディスクドライブはBドライブのみ使用可能)
フロッピーディスクドライブの調子が良くないので湿式FDクリーナも入手。
フロッピーディスクに保存されたBASICファイルの読み取りを行う。
(3)ファイルの読み取り手順
手間はかかるが2段階で読み取り可能となる。
①N88-日本語DISK BASIC(86)でPCを起動し
フロッピーディスクにバイナリー形式で保存されているファイルを、アスキー形式で保存する
(Bドライブ=2番目のフロッピーディスクドライブに対して)
Save "2:file名" ,A
②MS-DOS Ver5.0AでPCを起動し、
ファイル変換のコマンドFileconv.exeを実行
メニューに従いDOSフォーマットのフロッピーディスクに保存する
1ドライブしか動作しないPCなのでフロッピーディスクを頻繁に差し替えながらだが、
試しにファイル一つをメディア変換してみたらうまくいき、Windows8.1のPCで読み取ることができた。
残りの約50ファイルをまとめて作業しようとした時に問題が起きた!
フロッピーディスクの磁気円盤が摩擦により傷つき、N88-日本語DISK BASIC(86)はバックアップ用のフロッピーディスクも含め読み取り不可となり、BASICファイルの入ったフロッピーディスクも傷が見えるようになってしまった。
自力で読み取る術を失ってしまった。
(4)業者への依頼
業者に頼むとファイル1つ税込880円でメディア変換してくれるようなので、思い入れのあるファイル3つに絞りメディア変換を依頼した。作業は迅速だった。
CRIMSON Systems、メールのやり取りから察すると、昔気質の職人さんのような雰囲気。
(同じ福井県のフェイスライブスの営業状況は不明、電話は不通)
(5)古いフロッピーディスクの整理はまもなく完了
ファイルの中身は試しに作ってみた短いBASICのプログラムなので、お金をかけるほどのものかと思うが、なつかしく思い入れもあるので、もう一度見ることができてよかった。
Windows10上で、まさかWindows95時代のPC-9801BASICエミュレーターが動くとは思わなかったので、図形が正しく描画されたときにはかなり感動した。
かくして、昔の思い出の整理ができ、気持ちに一区切りがつき、フロッピーディスクの整理はまもなく完了する。
(補足)N88フォーマットディスクの作成
(Bドライブ=2番目のフロッピーディスクドライブで)
N88-日本語DISK BASIC(86)でPCを起動し
load "2:format.nip"
新しいフロッピーディスクをBドライブに入れ、下記メニューを実行
(補足)Windows10上で動くN88-BASICエミュレータ
N88互換BASIC for Windows95・・・最終更新2002年、インストールする
99BASIC・・・exeファイル実行
(他は試していない)
(補足)参考にしたサイト
ファイル変換
N88-BASICコマンド
FDフォーマット(format.nipコマンド)の使用方法
FDフォーマット
フロッピーディスク関連(PC-8801)
How many files(0-15)?とは
SSDの換装 (SATA-2 から M.2 NVMe へ)
SSDを換装してみた。(作業は2021年3月に実施)
M.2 NVMe 128GB (Transcend TS128GMTE110S)へ変更。
(PC環境の仕様上、PCIe 3.0 x4ではなくPCIe 3.0 x2で動作する orz)
(1)交換前のSSD
2010年1月に購入したSATA-2 64GB SSD(IODATA SSDN-ST64B、東芝製フラッシュメモリ)を11年2か月(=約4065日)、15480時間、1日平均3.8時間使用し、特に不具合はないが、10年を超えていることと、マザーボードにあるM.2スロットが気になり、交換してみることにした。
システムドライブ(Cドライブ、OS+アプリ)の使用量は26GB程度、大規模なWindows Updateがある場合にはWindowsのバックアップフォルダが作成されて50GB程度の使用量になるが、新しいSSDの128GBは十分なサイズだ。
(サイズが大きくなれば高速アクセス可能だが、128GBを選択した。)
(2)M.2 SSDの据え付け
片面実装、フラッシュメモリのチップはSpecTek社製(Micronの子会社?)
M.2 SSD用ヒートシンクはサンワサプライのTK-HM5S
通販サイトのレビューを参考に、ゴムバンドに加えて、念のため、ダイソーで購入した耐熱仕様の結束バンドもつけてみた。
M.2のネジは小さいので無くさないように注意が必要。ケーブルが不要なのでスッキリしている。エアーフローは良好な場所。
マザーボードのUEFI(BIOS)は特に変更する必要はない。PCIe 3.0 x4で動かないかと期待したが、Asrock A320M-HDV R4.0+AMD Athlon 200GE環境では、そうならないようだ。
(3)システムイメージのリストア
メーカーのサイトからSSDクローンソフトがダウンロード可能であるが、それを使わず、Windows10標準の「システム修復ディスク」のCD-Rと、普段Dドライブにバックアップを取得している「システムイメージ」からリストアしてみることにした。
元のSSDは結線を外しておく。
しかし、エラー「0x80042406」が出た!
取り付けたSSDには何もしないこと!
「ディスクの管理」でフォーマットしたりGPTやMBRの設定をしてはいけない。
「システム修復ディスク」の最初のメニューに戻り、コマンドプロンプトから「diskpart」「clean」を実行した。
再度リストアを始めると、うまくいった。
約8分でリストア完了。換装前に比べて速さを実感した。
(4)パーティションの拡張
64GBのSSDのシステムイメージをリストアしたので、システム領域は64GB(正確には58.96GB)のまま。未割当領域の59.62GBにシステム領域の拡張をしたいが、システム領域(プライマリーパーティション)と未割当領域が連続していないので、Windows10標準の「ディスクの管理」ではパーティションの拡張ができない。
いろいろやり方はあると思うが、
「MiniTool Partition Wizard 12.3 Free」で、回復パーティションを後方へ移動し、プライマリパーティションを拡張した。(メーカーはカナダに本社があるが中国系企業?)
システムイメージのバックアップを取得しているので、回復パーティションは不要であるが、何となく残しておいた。
特に大きなトラブルはなくSSDの換装ができた。少し拍子抜けした。
(5)SSDのベンチマーク
CrystalDiskMarkで計測すると、メーカー公称値程度の値が出た。シーケンシャル・リードはSATA3のSSDの2.5倍だが、それ以外はおおむねSATA3のSSDと同じ値だ。
気になる発熱は、アイドル状態では室温+6度前後、負荷をかけると更に+5~10度くらいのようだ。最高でも40度台前半に収まっている。HDDより温度変化が激しい。
Cドライブとして使用した場合、Dドライブ+データなしの時(下図)より若干遅くなっている。
もとのSSDに比べると爆速になっている。11年前にHDDをSSDに変えたときと同じように高速化を体感している。もとのSSDはSATA2で、NCQによる並列処理が不可だったようだ。ランダムアクセスでキューとスレッドが増えてもアクセス速度に変化がない。
費用対効果を考えると2.5インチSATA-3 SSDでもよかったが、気になっていたM.2 NVMe SSDを取り付けてみて、おおむね満足している。
夏に向かって暑くなるが、手元にある8㎝ファンを据え付けて様子を見てみたい。
今度のSSDも10年以上使える耐久性を持っていたらいいなと思う。
自作パソコンの性能の変遷
最近はあまり見かけないが、Windows10でもWindowsエクスペリエンス・インデックスの測定が可能なので、測定してみた。方法はこちらを参照した。
2021年3月
Windows10, Athlon200GE, 内蔵GPU, メモリDDR4 16GB
SSDをSATA-2 64GB から M.2 PCIe 3.0x2 NVMe 128GB に変更
SSDをM.2に変更し、プライマリハードディスクの性能が1.6ポイント向上した。
仕様上、PCIe 3.0 x4ではなく、PCIe 3.0 x2で動いているが性能がアップした。
2021年2月
Windows10, Athlon200GE, 内蔵GPU, メモリDDR4 16GB
メモリを8GBから16GBに増量したのでグラフィックスの性能が1.7ポイントも向上した。
プライマリハードディスクの性能が一番低いが、これは2010年1月に購入したSATA2(SATA300)の2.5インチSSDだから。11年間トラブルなく動作していることに驚いている。
しかし、現在使用しているマザーボードにはM.2スロット(PCIe 3.0x4)があるので、近々変更してみようと思う。(発熱が心配なので無難にSATA3の2.5インチSSDにするかもしれない)
Windowsエクスペリエンス・インデックスの過去の変遷も載せておく
2020年1月
Windows10, Athlon200GE, 内蔵GPU, メモリDDR4 8GB
CPU、マザーボード、メモリを交換し、プロセッサとメモリのスコアが上昇。しかし、メモリ8GBをGPUと共用しているので、古いシステムよりグラフィックスのスコアが下がってしまった。
2019年10月
Windows10, Athlon II X2 235e, RadeonHD6670, メモリDDR3 8GB
前回2015年よりメモリが2GB追加され、OSをWindows10にアップグレードした状態で、プロセッサ、メモリ、グラフィックスの数値が上昇している。
プライマリハードディスクのスコアが下がったのは、OSのアップグレード後でSSDの使用率が上がったからかもしれない。
2015年12月
Windows7, Athlon II X2 235e, RadeonHD6670, メモリDDR3 6GB
メモリ2GB追加。スコアはほとんど変わらない。
2012年3月
Window7, Athlon II X2 235e, RadeonHD6670, メモリDDR3 4GB
グラフィックボードを追加したことにより、グラフィックスの数値が2.6ポイントも上昇。メモリもGPUが共用していた分がなくなり数値が上昇した。
2010年1月
Windows7, Athlon II X2 235e, 内蔵GPU, メモリDDR3 4GB
2009年秋に発売されたWindows7を使ってみようと、2010年1月に久しぶりにパソコンを自作してみた。それまでと同様にAMD社のCPUを選択。CPU以外も低消費電力仕様にしようとHDDは2.5インチのものを購入。お値段はお高めだが思いきって、Cドライブのシステム用にSSDも購入。
1TB HDDが1万円で買えた時期に、64GB SSDが2万円だったが、HDDに比べてOSの起動などの体感速度が劇的に向上した。
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PC関連のメモや昔の思い出などを書いてみようと思う。