SSDの換装 (SATA-2 から M.2 NVMe へ)
SSDを換装してみた。(作業は2021年3月に実施)
M.2 NVMe 128GB (Transcend TS128GMTE110S)へ変更。
(PC環境の仕様上、PCIe 3.0 x4ではなくPCIe 3.0 x2で動作する orz)
(1)交換前のSSD
2010年1月に購入したSATA-2 64GB SSD(IODATA SSDN-ST64B、東芝製フラッシュメモリ)を11年2か月(=約4065日)、15480時間、1日平均3.8時間使用し、特に不具合はないが、10年を超えていることと、マザーボードにあるM.2スロットが気になり、交換してみることにした。
システムドライブ(Cドライブ、OS+アプリ)の使用量は26GB程度、大規模なWindows Updateがある場合にはWindowsのバックアップフォルダが作成されて50GB程度の使用量になるが、新しいSSDの128GBは十分なサイズだ。
(サイズが大きくなれば高速アクセス可能だが、128GBを選択した。)
(2)M.2 SSDの据え付け
片面実装、フラッシュメモリのチップはSpecTek社製(Micronの子会社?)
M.2 SSD用ヒートシンクはサンワサプライのTK-HM5S
通販サイトのレビューを参考に、ゴムバンドに加えて、念のため、ダイソーで購入した耐熱仕様の結束バンドもつけてみた。
M.2のネジは小さいので無くさないように注意が必要。ケーブルが不要なのでスッキリしている。エアーフローは良好な場所。
マザーボードのUEFI(BIOS)は特に変更する必要はない。PCIe 3.0 x4で動かないかと期待したが、Asrock A320M-HDV R4.0+AMD Athlon 200GE環境では、そうならないようだ。
(3)システムイメージのリストア
メーカーのサイトからSSDクローンソフトがダウンロード可能であるが、それを使わず、Windows10標準の「システム修復ディスク」のCD-Rと、普段Dドライブにバックアップを取得している「システムイメージ」からリストアしてみることにした。
元のSSDは結線を外しておく。
しかし、エラー「0x80042406」が出た!
取り付けたSSDには何もしないこと!
「ディスクの管理」でフォーマットしたりGPTやMBRの設定をしてはいけない。
「システム修復ディスク」の最初のメニューに戻り、コマンドプロンプトから「diskpart」「clean」を実行した。
再度リストアを始めると、うまくいった。
約8分でリストア完了。換装前に比べて速さを実感した。
(4)パーティションの拡張
64GBのSSDのシステムイメージをリストアしたので、システム領域は64GB(正確には58.96GB)のまま。未割当領域の59.62GBにシステム領域の拡張をしたいが、システム領域(プライマリーパーティション)と未割当領域が連続していないので、Windows10標準の「ディスクの管理」ではパーティションの拡張ができない。
いろいろやり方はあると思うが、
「MiniTool Partition Wizard 12.3 Free」で、回復パーティションを後方へ移動し、プライマリパーティションを拡張した。(メーカーはカナダに本社があるが中国系企業?)
システムイメージのバックアップを取得しているので、回復パーティションは不要であるが、何となく残しておいた。
特に大きなトラブルはなくSSDの換装ができた。少し拍子抜けした。
(5)SSDのベンチマーク
CrystalDiskMarkで計測すると、メーカー公称値程度の値が出た。シーケンシャル・リードはSATA3のSSDの2.5倍だが、それ以外はおおむねSATA3のSSDと同じ値だ。
気になる発熱は、アイドル状態では室温+6度前後、負荷をかけると更に+5~10度くらいのようだ。最高でも40度台前半に収まっている。HDDより温度変化が激しい。
Cドライブとして使用した場合、Dドライブ+データなしの時(下図)より若干遅くなっている。
もとのSSDに比べると爆速になっている。11年前にHDDをSSDに変えたときと同じように高速化を体感している。もとのSSDはSATA2で、NCQによる並列処理が不可だったようだ。ランダムアクセスでキューとスレッドが増えてもアクセス速度に変化がない。
費用対効果を考えると2.5インチSATA-3 SSDでもよかったが、気になっていたM.2 NVMe SSDを取り付けてみて、おおむね満足している。
夏に向かって暑くなるが、手元にある8㎝ファンを据え付けて様子を見てみたい。
今度のSSDも10年以上使える耐久性を持っていたらいいなと思う。